一戸建てである注文住宅を貸し出すときには、その住宅に住宅ローンが残っているかどうかも一つのポイントとなります。残っていなければ少し安めにして貸し出すことで、借りやすい物件として借りる側がすぐにでも付いてくれる場合もあるでしょう。逆に住宅ローンや固定資産税相当をすべて賃貸料に盛り込んでしまうことを考えてしまうと、その分だけ貸し出す賃貸料が高額になります。結果、借りてくれる人がいなくなる可能性も十分にあり得るでしょう。
注文住宅では、シェアハウスなどでの提供は難しいでしょうから、どうしても一世帯一家族の賃貸を考えざるを得ません。しかしながら、日本では現在、人口減少及び世帯数もこれから減少に転ずると見られており、賃貸で貸し出して儲けようと考えたりあるいは不在の間のローン費用に回そうと考えたりすると、借りてくれない場合の損失を考えなくてはならなくなります。注文住宅の貸し出しには相応にリスクが伴うことを念頭に置いて貸し出す必要がありますが、借りる側が借りやすいように条件面である程度の妥協が今後は求められていきます。そのことの認識が出来るかどうかが重要になっていきます。
賃貸収入で儲けられるところは、これからどんどん減少していきますので、その認識を持てるかどうかが注文住宅の賃貸で儲けられるかどうかの差になってくるでしょう。期間を決めて貸し出すなどの対応で、賃貸料を安く貸し出すなどの工夫により多少なりとも回収出来るようにした方が賢明との判断が出来るかどうかが、重要になってくるでしょう。