注文住宅のメリットについて

価格が手頃ですぐに入居できる建売住宅は魅力的ですが、「コストダウンを狙った構造のせいで、リフォームやリノベーションが難しい」「画一的でオリジナリティに欠ける」などのデメリットもあります。住宅デザインについては許容・妥協できる人が多いですが、増築や改築が困難な点は後に大きな問題になる場合があります。人間は高齢になると転倒による骨折のリスクが高まったり、介護が必要になることがあります。家族構成によっては手すりを設置するなどのバリアフリー工事をしたり、介護用の部屋を増設する必要が出てきます。

そのような時に改築や増築に制限がつく建売住宅だと、思うように工事が行えず困ることがあるのです。注文住宅の建築費用は全体的に高めな傾向がありますが、家族に今後起きうる変化を想定して住宅を設計することができます。注文住宅は内装や外観を細かく設定できるので、建売住宅と比べて満足度が高く、長く住めるという特徴があります。居住後に落胆や不便さを感じ、短期間で売却してしまう人は意外に多いです。

一般人にとって住宅は何度も購入できるものではありませんから、安物買いの銭失いという事態は避けたいものです。注文住宅はデザイン設計の段階から完成品をイメージできるので、失敗が比較的少ないです。もし実際に住んでみて違和感を感じても、リフォームが容易にできるので安心です。メリットが大きい分費用は高めですが、注文住宅は価格に見合った価値があるといえるでしょう。